どこでもドアの本棚
100年先まで残し伝えるというコンセプトの愛蔵版ドラえもん、100年ドラえもんが2020年に発売されました。コミックス全45巻と、このセットでしか入手できないスペシャルな索引集やイラスト集が含まれる豪華な内容です。巨大なダンボールで届くのですが、タイムふろしきに包まれて配送されるという気合の入れよう。
ということで、微妙にかさばるタイムふろしきもまとめて収納できる本棚を作ろうと思い立ちました。
作製時の写真と合わせて、作製工程をご紹介します
まずはイメージ図を書き起こします。家の余剰スペースが無いため、できるだけ奥行きが少ない設計にしたかったのですが、薄くしすぎると安定感が悪くなるので、そのギリギリを狙った寸法にしています。最終的に奥行き213mm、高さ830mm、横幅416mmで落ち着きました。
メインの部材は24mmの合板を採用しましたが、今思うとここまでの厚みは必要なかったかもしれません。24mmは強度がある代わりにとても重いので、使いどころはもっと考えてもよかったですね。写真は棚板を固定するための溝を掘ったところです
背板と側板を並べてからトリマーで一気に溝を彫ります。こうすることで、組み立てた時に溝の位置がズレません。
背板と側板を立ち上げ、棚板を入れたところです。本来なら正面から溝が見えないようにするべきでした。反省点です
普段だと塗装は最終工程になりますが、今回は100年ドラえもんというビッグコンテンツを収める本棚を作るので、できうる限りのクオリティ目指し、パーツ単位の塗装としました。手間はかかりますが塗りムラも抑えて美しく仕上げることができます。
いよいよドアの造作です。ドアの顔になる部分なので気合充分で望みます。ドアの開閉にはスライド丁番を採用しました。取り付けにはザグリ用のドリルが必要になりますが、取り付けた後の調整がドライバー一本でできるので、扉系のDIYには積極的に使いたいアイテムです
ドアは色を塗る前に取り付け位置を確定
ドアを取り付けると棚板は外せなくなるので、このタイミングでセットします
扉の裏側もしっかり塗装
こちらで完成!脚の形も原作の描写を参考にしてそれらしい形に仕上がりました。取っ手がつくと一気にドアになりますね。棚板固定用の溝が気になりますが、これは次回作の宿題とします